アリゾナ・ドリームという映画が大好きで、
この世界に夢中になって、毎晩寝る前に少しずつ見る。
というような、完全に恋してる状態で見ていた。

主人公のジョニーデップはもちろんのこと、
ヒロインのグレース、
ママのエレインのシーンは特に何度も見ていた。
どうでもいい友達役のヴィンセント・ギャロが出てくるとイラついた笑

家族にどうしようもない気持ちを抱えていた当時の私は、
ハートウォーミングな家族の姿が描かれているものよりも、
この映画のように、だれもかれもが不器用で、
本当はちゃんとうまくいかせたいのに全然そうならない馬鹿さ加減にも共感していたのだと思う。

それよりもこの映画が好きな理由として、
ジョニーデップがめちゃくちゃかっこいいってこともあるけど!

私の両親はけっこうリアリストだったと思う。
空想好きだった私は、目に見えている世界がおとぎ話であることを、
心の中では望んでいた。
この映画の監督エミール・クストリッツァは、
映画の世界の中ではあるけれど、
現実と空想の境界線を行ったり来たりしてくれる。
と私は感じている。
私が思っていた空想の世界に近い形を、この監督は作ってくれていたと思う。

ある日から空想の世界へ行ってしまうのではなく、
アラジンが魔法を手に入れて、魔法のじゅうたんでこの世界を
飛んでみて回る。
というような、いつもこの世界やこの部屋の中で空想しているような世界。
それが自分の頭の中では繰り広げられていて、
私にとっては、空想ではありつつも、そう思い描いたという、事実。
として感じていた。

恋するという感情を呼び起せる大事な作品だと思う。

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